産総研デジタルヒューマン工学研究センターは、できうる限りの科学的知見に立脚し、自律的に運動でき、負担を自分で申告できる次世代のデジタルヒューマンモデル
「Dhaiba」の研究開発を進めております。
「Dhaiba」を開発していくには、まず、なにより人体の機械的特性を明らかにする必要があります。
人体機械的特性とは、人体の外形を表す
寸法、人体を剛体節が繋がったモデルと見なしたときの
剛体節ごとの質量や重心位置、慣性モーメントなどの
慣性特性、その剛体節をつなぐ
関節部分の受動抵抗特性などを示します。また、人体をより精密な筋骨格系モデルとして記述する場合には、その
筋骨格構造特性や筋の粘弾性特性、また、
骨や軟部組織の材料特性なども必要になります。
これらの人体機械的特性については、すでにさまざまな研究者によって数多くの貴重な研究がなされ、文献等によってデータが公開されています。専門の研究者はこれらを苦もなく見つけ出し、活用されていることと思いますが、一方で、なかなか文献に辿り着けない異分野研究者もおられます。また、実際に現在データを活用しておられる専門の研究者の方でも、自分が使っているデータ以外にどのようなデータがあり、それらがどのように異なっているのかなど、俯瞰的に比較された方は少ないのではないでしょうか。
そこで、われわれは上記協議会内の研究会活動の一部として、
人体機械的特性に関する既出文献等をとりまとめ、見やすいかたちに整理して、WEBで公開することとしました。今回は、
第1弾として人体寸法特性、関節特性、慣性特性について整理しました。